おためしシンデレラ
後ろでドアが閉まる音した・・・・・・・・・・?
振り返ろうとした莉子の身体がドンッと押され、玄関の床に崩れ落ちる。
「見合いに同棲相手同伴で出てくるなんて僕も馬鹿にされたもんですね」
見上げた先に背筋が凍るような冷たい顔をしたさっき別れたばかりの中田がいた。
床に転がる莉子の足を中田が革靴の先で蹴る。
莉子は状況が理解出来ない。
何故ここに中田がいるのだ?
セキュリティ万全な筈なのに。
コンシェルジュがいるエントランスを通らない限りマンションには入れないのに。
莉子の方に屈んだ中田にボウタイのついた薄いブラウスの襟元を、重ねて着ているグレイのカーディガンと一緒に掴まれ、顔を近付けられその突き刺すような瞳で睨まれた。
「よくも虚仮にしてくれましたね」
中田が乱暴に掴んでいた手を離し莉子が後ろに倒れる。
後頭部を床に打ち付ける鈍い音がした。
痛みに莉子が呻く。
莉子の腰の辺りを膝立ちで跨いだ中田が
莉子のブラウスを躊躇なく引き裂いた。
恐怖のために声が出ない。