私って、男運がないと思うんです

「いや、住んでない。帰ったら居る、とかも管理されているみたいで嫌だったし、当時は合鍵すら渡してなかったし。でも、泊まりには来てたから、そん時置いてってたのかも」

慌てた様子もなく、思い出すように告げる陽さんの態度が、また腹立たしい。

「ふーん。あんな毎日目に入るようなとこに置いといて気づかないとかあるんですね。てか、私も帰ったら居る、ってことになるんですけど、いいんですか?」

言い返すと、ふっと笑われた。笑われたことに、またまたイラッとして、もういいです、と言いながら背を向けると、腕を掴まれた。

「ゴメン。俺、無神経で。でも、お前には、帰ったら居てほしいと思ったし、お前に会いたいから早く帰りたいと思うし、できるだけ一緒にいてほしいって思うんだよ」

そう言われても、イラッとが募っていて、素直に振返れない。


< 197 / 202 >

この作品をシェア

pagetop