イケメン貴公子のとろけるキス
車のトランクにスーツケースを積み込むルカさんに、私は唐突に申し出た。
「はい……?」
同じ言葉の連続が理解しづらかったのか、ルカさんが長いまつ毛を瞬かせる。
視線の中にクエスチョンマークを忍ばせて、私に助けを求めるようにおどけて笑った。
日本語が話せるとは言っても、そこまで自由に使えるわけでもないみたいだ。
「私のことは、ミナでいいです」
「ミナ? それでは、僕もルカでお願いします」
「ルカ……でいいんですか?」
聞き返す私にニッコリ微笑んで、大きくうなずいた。
綺麗な男性。
それが、ルカの第一印象だった。