イケメン貴公子のとろけるキス
いっそのことこれ一杯で酔って、ルカにしなだれかかってしまおうか、なんて気持ちにさえなってしまった。
「ところで、ルカ、仕事は大丈夫なの?」
私に合わせて休みなんて取らせてたら、申し訳ない。
「ミナは、余計な心配をしなくて大丈夫」
「本当に? でも、仕事があるときは、そっちを優先してね」
「やっぱり日本女性だね」
シェケラートを飲み干して、ルカがまじまじと私を見つめる。
なんのことを言っているのかわからなくて、首を傾げた。
「男性を上手に立てるところは、さすがだね」
誉められるほどのことは、ないと思うんだけど……。
立てているつもりもないし。
それに、ちょっとした過大評価だ。
ルカが思うほど、私は大和撫子なんかじゃない。
「ルカは、日本人とのハーフでしょう?」
「うん、母親が日本人なんだ。フィレンツェ留学中に知り合ったらしい」