イケメン貴公子のとろけるキス

留学中に運命の出会いをしたようだ。
綺麗な街並みにフェミニストのエスコート。
一発で恋に落ちても無理はない。


「きっと情熱的な恋だったんだろうね」


イタリアの男性との恋はそんなイメージだ。
熱い視線で見つめられて抱きしめられたりしたら、絶対にイチコロだ。
間違いない。


「そんな恋、してみたい?」

「えっ……やだ、ルカ。私なんて無理だよ。私を相手にするような奇特な人、イタリアにいるはずがないし」

「……キトク?」

「あ、ううん、何でもない」


からかうようなことは、言わないでほしい。
同じくシェケラートを飲み干して、笑って誤魔化した。



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