イケメン貴公子のとろけるキス
ついさっき持ち上がったばかりのふたりの登場に、みんなのテンションが上がるのがわかった。
私とルカの間を往復する滝本くんの視線を頬に感じながら、ふたりから目を逸らす。
そして、満杯のグラスに口をつけ、ロゼをひと思いに飲み干した。
胸が焼けつくように熱い。
ルカたちは私たちの存在に気づくこともなく、案内されたテーブルに着いたようだった。
「やっぱりそうなんじゃない?」
話題があっさりと元に戻る。
みんなは、ふたりのほうをチラチラと見ては、しばらく噂話の検証でもちきりだった。
それに加わることもなく、私は黙々とサーモンのカルパッチョや生ハムとルッコラのサラダピザを口に運んだ。