この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。





「生徒会長!」






生徒会室のドアが開くと、1年生のあの子が出て来た。







「生徒会長どうしたんですか?」




センパイに近づきながら、その子が声をかけた。







「え……?」





センパイが不思議そうに返事をする。









「学園祭の件が決まらないから、今日は早めに始めるって……みんなもう集まってます」








「えっ……あ……そうだっけ。
悪い、すぐ行く」






そう言うと、慌ててノートや参考書をカバンに詰め込んだ。








「ヒサ、じゃあな」






「あ……うん……」






バタバタと片付けて、センパイは生徒会室に入って行った。








「……」








センパイどうしちゃったんだろう……。





相当疲れてるみたい……。







センパイのことが気になり、生徒会室の扉をみつめた。






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