人事部の女神さまの憂い

そんな私をおもしろそうに見ながら

「だって俺に全然興味なさそうだし。むしろ弟が研究室つながりで、うちでバイトしてることくらいは知ってるかと思ってたよ」

と言いながら、運ばれてきたきんぴらを美味しそうに味わっている。

その仕草が男っぽくて、素敵で、一瞬見とれてしまった。でも、それを隠すように

「それは聞いた気がするんですけど、柏木さんご自身がOBだとは思わなくって」

と下を向いたまま答えた。

「だから興味ないんだろうなって。ネットで検索したら、それくらいすぐに出てくるし。これでも俺、結構有名人らしいよ~」

「あ、それは聞きました。なんで知り合いなのって、びっくりされたんで」

藤木さんとのやり取りを思い出していた。



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