人事部の女神さまの憂い

その私の反応を見て微笑むと、握った手を放し、ふわりと優しく抱きしめてくれた。

きっと柏木さんにバレバレなくらい、私の胸はドキドキしている。

これが現実に起こっていることなのか、どうなのかわからないくらい、ふわふわした気分だった。

ふわりと抱きめていた腕が、ぎゅっと少しだけ強まったかと思うと

「俺、期待していいの?」

もう1度柏木さんの甘い声がおりてきた。

ふわふわした頭のままだったけど、なんかずるい聞き方だなって、そう思った。

何を期待しているのかもわかんないし、それを全部私にゆだねてる。

うん、やっぱりズルい。


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