人事部の女神さまの憂い
そう思ったとたん、ふわふわした世界から戻ってこられた。
そして、手を柏木さんの胸に置き、抱きしめられていた身体を離した。
自分で離しておきながら、背中から腕がほどけてしまったことに淋しさを感じながら
「ずるいです。遊ぶなら、他あたってください」
そう口に出すのが精いっぱい。精いっぱいだったのに、
「ずるいって。やっぱ、ゆりちゃんにはかなわないねー」
そう言って笑い出す柏木さんにあっけにとられてしまった。
そして、無性に腹が立ってきた。
「やっぱり、からかってるんですか。もう、ほんと、やめてください!」