人事部の女神さまの憂い

ほっとして、違いますよーと首を振りながら

「なんか藤木さんらしいですよね。仕事大好きで、めんどくさがりって、女の人にとっては最悪ですけど」

茶化してみた。すると、なぜか「よかった」という藤木さん。

どういうことか聞くと

「いやさ、たまにいるんだよね。俺が女と真剣に付き合わないのって、何かトラウマでもあるんじゃないかって。で、私だったら理解してあげられるわよーみたいな勘違いしてる子。俺としてはトラウマなんて一切ないから、そういう頑張りみせられても困るし、うっとうしいなーって」

「うわ、心配してくれてる子に、うっとうしいって」

気持ちのいい最低っぷりに、苦々しい顔で藤木さんをみると、こっちを見て、くすっと笑った。


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