人事部の女神さまの憂い


その優しい眼差しも、

低いけど心地いい「ゆりちゃん」っていう声の響きも、

頭に触れる大きなあったかい手の感触も、

――――――――――全部好き。


久々なこともあって、好きだという感情が溢れ出てきて、この場で抱き着きたくなったのを必死で我慢した。

そして、なんとか空いている彼の左手を両手でぎゅっとして

「会いたかったです」

言葉にするのが精いっぱいだった。



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