人事部の女神さまの憂い

部屋に入った途端、靴を脱ぐ暇もなく柏木さんの攻撃は始まった。

後ろから、ぎゅっと抱きしめられたかと思うと、器用にストールを外され、外の空気で冷えた唇が首筋を這う。

冷たさにびっくりして、びくっとなると身体の向きを変えられ、唇が重なった。

最初から唇を食べるように甘噛みをされ、どんどん深くまで舌を絡ませ、きつく吸われる。

もう、それだけで立っていられなくなり、柏木さんの首に手を伸ばすと

「捕まってて」とキスの合間に言われ、そのまま子どものように抱っこをされ、ベッドまで運ばれた。


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