人事部の女神さまの憂い

イライラしながら藤木さんは一気にまくしたてる。

座ってる3人に対して、まだ立ったままの藤木さんは背が高いこともあって、威圧的。いつもにまして暴君オーラが出ていて、こわい。

確かに、こんなことで接待中に呼び出してしまって返す言葉もないなと思いながら縮こまっていると

「ちょっと、何なの、その言いぐさ。ストーカーはふじっきーじゃなくって、SMHの爽やかくん。ほら、前にゆりに言い寄ってる男がいるって話してたじゃない」

香織さんが、まず状況を説明しようと口を開いてくれた。

「で、そのストーカーくんが、ふじっきーがゆりの部屋に入るの見てて、それを柏木達也の前で言っちゃったらしいの。で、ゆりは捨てられるーってわめいてるのよ」

「はー?なんだそれ」

簡略化された香織さんの話を聞いて、呆れたようにため息をつく藤木さん。

完全に巻き込み事故みたいなもんだ。


< 321 / 471 >

この作品をシェア

pagetop