人事部の女神さまの憂い

ゴクゴクと勢いよく飲み終わると、額に手を当てられた。

「今は熱下がってきてるみたいだな。薬は?」

「病院で・・・。何時?」

時計に目をやると11時過ぎ。そういえば帰って来た時よりも体が楽だ。病院で吸引した薬が効いているんだろう。ほっとしたら仕事のことを思い出した。薬が効いてるうちに久保くんに指示だしちゃおうと、起き上がろうとして自分の服を見て混乱した。

「あれ、服・・・」呟くと

「とりあえず干してあったの着せたぞ」

そんな声が聞こえてきた。ますますわけわかんなくって

「え、藤木さん。てか、そうだ。ダメですよ。私インフルなんです。うつっちゃいますよ!」

慌てて離れようとしたら

「俺、ワクチン打ってるから多分大丈夫」

ふっと笑われた。


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