人事部の女神さまの憂い
「用あって人事いったら久保がニシユリ、インフルで帰ったって言ってたから差し入れでもと思って来たんだけど、反応ないし。で、ドア空いてたから入ってみたらお前ソファで電話持ったまま寝てるし。余計悪化すると思って着替えさせて、ここまで運んだの」
そこまで説明してもらって、ものすごく恥ずかしいし、ものすごい申し訳なくなった。
「ほんとすみません。。。着替えまで。でも、すごいありがとうございます」
消え入るような声でお礼を言うと
「お前、鍵かけろよ。でも、今回ばかりはよかったよ。あのままだと、治るもんも治んない。しかもベッドにおろそうとしても、寒いからヤダって離れないし。甘えん坊さんですね、ニシユリちゃんは」
ははっとバカにしたように笑ってくる。本当に恥ずかしいけど、今は照れる余裕も、言い返す元気もない。
「ほんとすみません」
それだけ言葉にして、とりあえずやることやらないとと起き上がると
「どうした?いるものあるなら俺とってくるぞ」
優しい言葉をかけられた。