人事部の女神さまの憂い
「今のうちに仕事の指示だけメールしちゃおうかと」
そう言って1歩踏み込んだところでふら付いてしまった。後ろから抱きかかえるように支えてくれた藤木さんは
「そんなの朝でいいだろ。朝いちでミーティングとかはいってんのか?」
ベッドに戻そうとしてくる。
「いえ、明日は午後しかはいってないかも」
まわりきらない頭を働かして答えると
「じゃあ、今日はもう大人しく寝とけ」
ベッドに寝かされ、身体を横にすると一気に気が抜けた。
「これ、張らなくてもいいか?」
おでこに張る冷却材をヒラヒラさせて問いかけられたものの、やっぱり頭が働かない。
「どっちでも」
とりあえず答えたもののご不満だったようで
「なんだよ、それ。じゃあ、張っとくぞ」と乱暴に前髪をよけられてペタっと張られ、冷たい感触にビクっとしていると、ふっと笑った息がかかる。