人事部の女神さまの憂い
びっくりしすぎて動けずにいると、おでこに手を当てられ
「ちょっと上がってきてる?」と言われて、ようやく思い出した。
そうだ、昨日藤木さん来てくれてたんだ。一気に恥ずかしい気持ちが湧いてきて布団にもぐると
「お前、メールするだろ。俺手伝ってやるから、今のうちにやっちゃえ。で、それやったら薬飲んで寝ろ」
リビングの方から藤木さんの声が聞こえた。
そうだ、仕事------。
何の指示しないといけないかを思い出しながら身体を起こすと、ヨレヨレのシャツとスーツのズボン姿の藤木さんが私のパソコンを手に戻ってきていた。
「藤木さん、スーツ・・・。ごめんなさい」
恥ずかしいやら申し訳ないやら、いろんな感情が湧いてきたけど、とりあえず謝ることしかできない。
しょんぼりとしていると
「着替えりゃいいから大丈夫。むしろ、だからちょっと早めに起こしちまった。悪いな」
頭にポンポンと手を置いてくれる藤木さんは、いつも以上に優しい。