人事部の女神さまの憂い
なんだかムカついて
「そんな機会なかっただけですよ。食べてくれる人がいた時は結構してたんですけどね」
言葉にしながら、ワタルは美味しいって何でも食べてくれてたなと遠い昔を思い出していた。すると、そんな私を横目に入れて「ふーん」とバカにされた。
「そんなこと言ってるなら、食べなくていいです」
お皿を下げようとしたら
「ちょ、お前今日は俺への感謝の日じゃねーのかよ。貸せ」
焦ったようにお皿を奪われた。なんかこんなバカみたいなやりとりも楽しいなと思って思わず笑ってしまうと、藤木さんもおかしそうに笑って「ほら、食おうぜー」と言って2人でテーブルの前に座った。
結局いつものように食べ終わった後も飲みながらグダグダと仕事の話をしたりしているとピンポーンとチャイムが鳴った。こんな時間に誰だろと思いながら玄関にいくと、そこには巧が。
どうしたの、とびっくりしている私をよそに
「よかったーいて。電話でろよ」
と言いながら部屋にズンズン進んでいく。あ、説明しないとと思う前にリビングで2人が向き合っていた。
「え、侑里。男?え??」