人事部の女神さまの憂い
朝の面接までにやらないといけいないことを整理しながらリビング戻ると
「コーヒー入れといた」
言いながら入れ替わりでシャワーに行く藤木さん。
なんか幸せなカップルの朝のひと時じゃない?と思いながらも、何もしてないんじゃむなしいだけか、と1人で落ち込んでしまう。そのまま一緒に出社したものの、さっき感じた虚しさは続いたままだった。
一緒のベッドで寝ても手出す気にもならないんだよなー。
私はすごい幸せな気分だったけど。
まぁ日々、美女のお相手ばっかりしてるんだろうから私にまで手出す気も起きないか、と自虐的な気分になりながら、集中、集中、と口に出して、面接にくる学生さんたちを待った。
そして、その翌週も飲みに来て泊まっていった藤木さん。
最近どうしたんだろう。
美女たちに相手にされてないのかな。いや、まさか。
色々考えるけど結局はわかんないな、という結論にたどりつく。
藤木さんと過ごせる時間が増えて嬉しいけど、その度に女のとしては見られてないんだろうなということを痛感して、複雑な感情が入り乱れていた。