人事部の女神さまの憂い

藤木さん行っちゃうんだろうなと思って見上げると

「いや俺らはこっちであるから」即座に断っている。そして、そのままヤリチンのお友達を引き連れて、お友達テーブルの方に交ざりにいってしまった。

きっと久々だろうにいいのかな、なんて思うものの私との約束を優先してくれたようでうれしい。それとも安田さん達も交えたのもあるのかな、と考えていると

「ニシユリ泊まりなの?」

藤木さんとは逆の隣に座っていた安田さんに聞かれた。

「はい。安田さん帰るんですか?」

言いながら、お子さんもいるしなと思っていると

「うん。嫁から許可降りなくて。電車で帰ってこれるでしょって。いいよなー独り身は」

そうは言ってくるけど安田さんはかなりの愛妻家。デスクにご家族の写真をかざってあって、しかもその写真が度々更新されていくのだ。きっと安田さんもせっかくの休みだしご家族と過ごしたいんだろう。

「ご家族、うらやましいですよ。安田さん結婚早かったんですよね」

私が入社した時には、既にお子さんが生まれてたなと思い出していると

「そう。社会人になってすぐ。この会社転職するときは大丈夫かって、すごい言われたけど」

当時のことを思い出すようにしている。

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