人事部の女神さまの憂い
「何からなにまですみません」
「いや、むしろ俺が早くお前と結婚したいだけだし」
そんな甘い言葉に恥ずかしくなったけど感謝の気持ちを込めて、思いっきり藤木さんにキスをした。
突然の行動にびっくりしたのか、2度目のキスはさせてくれなくてしょんぼりしていると、
「突然煽るのやめてもらってもいいですか?」
冷静な声で諭されてしまった。だって、といじけていると
「想像以上にかわいいことするしエロいから、昨日から正直参ってるんですけど」
肩に手を回して抱き寄せてくれる。そんなこと思われてたんだ、と恥ずかしさが募って藤木さんの肩に顔を隠すと、ほらまた、と指摘されてしまう。
「飛行機の手配とかしちゃうから、ちょっとだけ待って」
髪に優しい口づけを落とされると、さっきまではそんなつもりもなかったのに一気に身体に火がついてきてしまった。抑えられなくて、目の前にある首に唇を付けていると、しばらくは無反応で何か作業をしている。
それも淋しくて
「待てないかも」と言いながら耳を噛むと、
「もー」と怒ったような声を出してひっぺがされ、気付いたらラグの上に組み伏せられていた。