人事部の女神さまの憂い

「若手だけかと思ってたら、こないだ2年上のエンジニアに『罵られたい』って言われた時は、ほんとドン引きでしたよ」

思い出しただけでも鳥肌が立ってきて、思わず腕をさすった。

「あはは、それやばいな。でも香織だったら、その場で罵声浴びせるだろ」

「うん、キモいんだよって言っちゃうね。でも、喜ばれちゃったりして」

お茶目に言っている香織さんだけど、目がちょっと恐い。

「きっと、いや絶対喜んじゃいますよ。香織さんの、そのSっ気もびっくりですよね」

「えへへ。私とユリの見た目が逆だったらいいのにね」

かわいく首をかしげながら言う香織さんに

「やだよ!香織のそのカワイイ顔で罵られるのがいんじゃん」

と急にスイッチが入ったらしい立花さんが抱き着いた。



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