人事部の女神さまの憂い

「まだ、ある?」

ドアを開けたとたん、そう言って入ってきた藤木さん。

「まだ半分以上残ってますよ」

そう言うと、がっくりと肩を落とした。

「なんだ。そんな急がなくてよかったじゃん。せっかくかわいい子口説いている途中だったのに」

そんな藤木さんに

「そんなことだろうと思ったー」
「うわー、相変わらず節操ないね。ふじっきー」

ソファでいちゃいちゃしてる2人が突っ込んでいた。

それを見た藤木さんは

「お前ら、暑苦しいんだよ。男日照りのニシユリがかわいそうだろ」

と、なぜか私までけなしてくる。


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