健診診断と恋と嘘
だけど、実際の章はそうではなかった。
私って男を見る目が本当にない。
「朔夜の事見てると本当にイライラする。イライラして、全部壊してやりたくなる」
嫌だ、やめて。小塚さんが見てるのに。震える私に章は容赦なく言葉の暴力を浴びせてくる。
「いつもそうやって泣いてて、泣けば誰かが優しくしてくれると思ってんだもんな、朔夜は。そうやってその男にも取り入ったんだろ? それとも身体? お前、男がそそる身体してるもんな」
やめて、小塚さんの前でそんなこと言わないで。
恥ずかしくて痛くて、身体がどんどん強張っていく。
いつも泣いてたのは、章の言葉にたくさん傷ついてたからだ。
この人は、私にいつもこうやって私に言葉の暴力を振るっていた。
ああ、私はあの頃と何も変わってない。
もう章のことでは泣かないって決めたのに、今もこうやって泣いてしまう。
涙腺が壊れてしまったようにポロポロと涙を溢す私を見て章は、表情を歪めて私の事を見下ろす。