健診診断と恋と嘘

急いで浴室に戻って湯船に入ってはあっと息を吐く。


あ、でも濁り湯だから浸かっちゃうとあんまり見えないかも。お湯もそんなに熱くなくていい感じ。


そう思っていると凌ちゃんが脱衣場に入ってきた気配がした。


そうするとすごい勢いで心臓が脈打ち始めて、私は浴室に続くドアに背を向けた。


どうしよう、見られるのもすごく恥ずかしいけど見るのも無理かも。


いつも凌ちゃんちゃんと服を着てお風呂から出てくるから、そういえば上半身でさえ裸なの見たことないや。


ドキドキを越えてドクドクいってる心臓を押さえてると、扉が開いて浴室に入ってきた凌ちゃんが低い笑い声を漏らす。


「朔夜、お風呂気持ちいい?」


笑いながらそう言われて私はそっちを向かないままうん、と頷く。


「そっか、俺も身体洗っちゃうから待っててね」


その言葉と同時にシャワーの流れる音がするけど、やっぱりそっちは見れない。


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