健診診断と恋と嘘

恋人とお風呂に入るとかよく聞くけど、みんなよく平気だな。恥ずかしくないのかな。


凌ちゃんも全然恥ずかしがってる様子ないし、平気そう。


え、恋人とお風呂って常識なの?


凌ちゃんはこういうの初めてじゃないのかもしれないな。こんなに恥ずかしがってるのが変なのかな。


うーんと悩んでいるとシャワーの音が聞こえなくなって凌ちゃんが湯船に入ってきた気配がして身体が緊張して強張る。


「朔夜、こっち向いて」


すぐ近くまで来た凌ちゃんにそう言われて振り返ると凌ちゃんが私を見てまた吹き出す。


「朔夜……顔、真っ赤。恥ずかしい?」


顔を覗きこまれてそう言われて私は何回も頷く。


「恥ずかしい。凌ちゃんは恥ずかしくないの?」


「んー、朔夜があまりにも恥ずかしがるから何か逆に平気になったかな」


濡れた髪をかきあげながら私を見て目を細めて笑う凌ちゃんは何だか妙に色っぽい。


初めて会ったときから色っぽい人だと思ったもんな。私なんかよりずっと色気あるよ。


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