健診診断と恋と嘘
「お、お父さん」
それはお父さんで、凌ちゃんもちょっとびっくりしてる。
「よし、ちょっと仕事モード、頑張ろう。車、家の前に停めて平気?」
凌ちゃんにそう聞かれてうん、と頷く。家の前に車を止めて降りるとお父さんが私を見てちょっと泣きそうな顔になった。
「おお、朔夜。おかえり」
「……ただいま。お父さん、外で待ってなくても良かったのに」
「いや、何か落ち着かなくてだな」
そう言ったお父さんが、運転席側から私達の方に歩いてきた凌ちゃんに気が付いて目を見開く。
目どころか、口も開いてるよお父さん。私の顔に出やすいところってお父さん似なんだな。
「おい、朔夜。お前……お付き合いしてる人は一回り年上って言ってなかったか。な、何だ、あのイケメンは」
こそこそとお父さんにそう聞かれて私は苦笑いする。そうだよね、やっぱり四十歳には見えないよね、凌ちゃん。