健診診断と恋と嘘

「えっと、お付き合いしてる……小塚凌平さんです」


そうお父さんに紹介すると凌ちゃんはお父さんににっこりと微笑む。


素敵すぎる笑顔を向けられてお父さんはたじろいで塀に背中ぶつけてる。


「初めまして、朔夜さんとお付き合いさせていただいている小塚凌平です。今日はお忙しいところ突然申し訳ありません」


わ、凌ちゃんすごい。いくら若く見えてもこういうところはやっぱり年上だな。会社じゃ課長さんなんだもんね。


キラキラした笑顔を向けられて何故かお父さんは頬を染める。


……ちょっと気持ち悪い。


「は、初めまして。さ、ささ、朔夜の父です。いや、本日は遠いところをどうも……」


お父さんの方がしどろもどろだし。いつまでここで立ち話してるんだろう。


そう思っていると家の扉が開いて十年ぶりに会うお兄ちゃんが顔を出す。


うわ、お兄ちゃん老けたな。


そう思っているとお兄ちゃんが私を見て、ついビクッとして凌ちゃんの腕にしがみつく。


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