健診診断と恋と嘘
「ええ、それはもちろん。朔夜、仏壇に案内してあげなさい。お父さんはリビングの方にいるから」
お父さんの言葉に私は頷く。
「うん、りょ、凌平さん。こっちです」
実家では凌ちゃんて呼ばないようにって言われてるから名前で呼んで凌ちゃんをお母さんの仏壇に案内する。
「朔夜、顔はお母さん似なんだ」
お母さんの遺影を見てそう言った凌ちゃんがお線香をあげて真剣な顔で手を合わせる。
私も並んで手を合わせて、凌ちゃんとの事を報告する。
お母さん、生んでくれてありがとう。お母さんが命を賭けて生んでくれたのに、ずっとそう思えなくてごめんなさい。
隣にいる人が、私の大切な人です。私の自慢の彼氏で、旦那さんになる人です。かっこいいでしょ?
この人が私に生まれてきて良かったと思わせてくれました。だから、大切にしたいと思ってます。
これからも見守っててね。