健診診断と恋と嘘
お母さんへの報告を終えて目を開くと、凌ちゃんはまだ目を閉じたままで手を合わせている。
どこから見てもかっこいいその横顔を見つめていると、凌ちゃんが目を開いてじっと見ていた私に気付いて微笑む。
「随分長く、手を合わせてたね」
「そりゃ、ね。大切な娘さんを必ず幸せにしますのでお嫁さんに貰いますって、お母さんに誓ってたから」
凌ちゃんのその言葉に嬉しくなって微笑む。
ね、お母さん。中身もかっこいい人でしょ。
本当に、私にはもったいないくらいの人なんだ。
「私も、大切にしたい人ですって報告してた」
そう言うと凌ちゃんも嬉しそうに笑って私の頭を撫でてくれる。
「ここが、朔夜の育った家なんだね。戻ろうか、案内して、朔夜」
微笑んだ凌ちゃんにそう言われてリビングに二人で入るとすでにテーブルに座っていたお父さんが笑顔で私達を手招きする。
お兄ちゃんとお兄ちゃんのお嫁さんと思われる人も座っていて、赤ちゃんを抱っこしているのを見て目を丸くしてしまう。