健診診断と恋と嘘
それだけですごく安心できるから不思議だ。
凌ちゃんがいれば、何があっても大丈夫だと心の底から思える。
分かってはいたけど凌ちゃんの存在が私の中ですごく大きくなっていてもう離れる事なんて考えられない。
お兄ちゃんは私を真っ直ぐに見ると、勢いよく頭を下げた。
「ごめん、朔夜。俺……すごくひどい事言ってた。本当にごめん」
それを見て驚く私と、ぽかんとしてるお父さん。
お父さんは何も知らなくてただの仲の悪い兄妹だと思ってる。
「生まれて来なければよかったのに、なんて……そんなひどい事言ってごめん」
蔑むような目で私にそう言ったお兄ちゃんを思い出す。
私はその言葉に傷つきながら、仕方がないと思っていた。
私はお兄ちゃんからお母さんを奪ったんだから、憎まれても仕方がないとそう思っていた。
「文夜……お前、そんな事を……」
驚いた顔でお兄ちゃんを見たお父さんから、お兄ちゃんは眉を寄せて目をそらす。