健診診断と恋と嘘
「誘惑なんて、凌ちゃん以外してないもん。ん、あっ」
首筋を舐められながら肌を撫でられて自分じゃないみたいな声が漏れる。
恥ずかしくて口を塞ぎたいけど、手は凌ちゃんに押さえられててそれはできない。
「俺の事は誘惑してるんだ。それはまあいいけど……他の男のことかっこいいとかもう言っちゃダメね。じゃないともうキスしてあげない」
「え、や、やだ。もう言わないから。キスして、凌ちゃん」
それは嫌で涙目で必死に訴える私に凌ちゃんが眉を寄せてため息をつく。
「あー……もう、かわいい。本当に凶悪すぎ。俺ばっかり好きで悔しいからちょっといじめてやろうと思ったのに、これだもんな」
苦笑いした凌ちゃんが私の頬にキスする。
「私も凌ちゃんのこと好きだよ」
俺ばっかり好きなんて、そんなことないと思うんだけど。
こんな風にドキドキするのも、触れてほしいと思うのも凌ちゃんだけなのに。