健診診断と恋と嘘

ていうかそれも一回じゃなかった。痛くなかったし、むしろ逆だったけど……だからこそ何となく気恥ずかしい。


いつ眠ったのか分からないくらいなんだけど、私もしかして気を失った?


「だ、大丈夫。お風呂入ってくる」


自分の醜態が恥ずかしくてそそくさとベッドを出ようとする私を凌ちゃんが捕まえて引き寄せる。


「本当に大丈夫? あまりにも朔夜がかわいくて抑えがきかなかったから。俺もお風呂行くよ。身体洗ってあげる」


「え!? い、いいよ。きゃあっ!」


逃げようとする私を捕まえて凌ちゃんは私の事を抱えあげる。


は、裸でお姫様抱っこって……とんでもなく恥ずかしいんですけど。


「凌ちゃん、やだ、降ろして。恥ずかしい」


そう抗議しても凌ちゃんは全然私の言うことを聞いてくれない。


「朔夜の身体なら隅々まで昨日見たから、隠しても無駄だけど。だからこのままね」


そうだった。電気点いてたんだ。でも、やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしい。


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