健診診断と恋と嘘
「やばい、我慢できなくなりそう。あー、本当に失敗した。ま、でもなかなか来れないし。親孝行しないとな。準備するか」
私の身体にシャワーをかけながらちょっとため息をついてそんなことを言う凌ちゃんにキュンとする。
こういうところ、本当に好きだな。私の家族のことも大切にしようとしてくれる所。
凌ちゃんがいなかったら、きっと私はお父さんとお母さんの想いにも気付けなかったしお兄ちゃんとも仲直りできてなかった。
健康診断で出会って、嘘から始まった恋だけど……凌ちゃんに出会えて本当に良かったな。
真面目で誠実な所も、こういう風に優しいところもすごく好き。
凌ちゃんがワーカーホリックで良かったかも。じゃなかったらとっくに人のものになってたよね。
こんなに素敵な人なのに、私と出会うまで一人でいてくれて良かった。
とんでもない嘘ついたのに、私の事を許してくれて大切にしてもらってる。
私の身体をバスタオルで拭いている凌ちゃんを見上げて、幸せで仕方なくて自然と笑みが溢れる。