健診診断と恋と嘘
「凌ちゃん、私を好きになってくれてありがとう。大好きだよ」
好きな気持ちが溢れてどうしても伝えたくなってそう言った私を見てちょっとびっくりしたみたいに目を見開いているけど、どうしたんだろう。
「……何、今の。めちゃくちゃかわいいんだけど。必死に我慢してるのに勘弁してくれよ」
ぐしゃぐしゃと髪を手で乱した凌ちゃんが私の額にキスする。
「俺も好きだよ。この年になってこんなに嵌まるなんてね、本当に人生何が起こるか分かんないもんだな。準備してお母さんのお墓参り行こうか。お父さんも待ってるだろうしね」
穏やかに微笑んだ凌ちゃんが愛しくてチュッと唇にキスして微笑むと凌ちゃんははあっとため息をついて髪をかきあげる。
「困るわ、ほんと。前にも増してすっごいかわいいんだけど。あー……本当に失敗した。もう早く行こう。俺の理性が保たない」
頭を撫でてくれた凌ちゃんの言葉に頷いて私は出掛ける準備を始める。
今日はいつも通りジーンズで化粧もしない。
女とは思えないスピードで準備を終えた私を見て、髪をセットした凌ちゃんがクスッと笑う。