青涙
「何で?」
何で?
「お姉…うっ…ちゃんを…ううっ…一人に…うっ…して…
何で…ううっ…私な…うっ…んかを…うっ…探す…うっ…のよ!!」
何で…。
私なんかを…探すの?
変人が私に差し出す。
6個のトイレットペーパーが入った袋。
これって…。
「私…うっ…に?」
変人がコクリと頷く。
「トイ…うっ…レット…うっ…ペー…うっ…パーで…ううっ…涙拭か…うっ…うっ…ない…ううっ…んだって…。
ううっ…うううう…」
何で?
変人が袋に入ってるトイレットペーパーではなく、どこからか出したトイレットペーパーの紙を手にすると
私の頬を拭った。
何で…。
「うううう…」
私なんかに…優しくするの?
そんな事されたら私…。
ギュッ。
「誕生…ううっ…日…おめ…うっ…でとう…」
私…
あなたを…
抱き締めてた…。