青涙
「告白した」

「告白!?」

「で、振られた」

「だよ…うっ…ね」

「だよねって何だよ」

「“焦って…うっ…告白するな”って…うっ…言ったでしょ?」

「一人で寂しいから言ったんだろ?」

「私…否定した…うっ…じゃん」

「俺も別に告白するつもりはなかったんだけどさ。
『北田さんは好きな人居る?』
『居るよ…』
『俺でしょ?
俺も北田さんが好きだよ』
『違います…』
ってな流れで言っちゃったんだよね。
絶対イケると思ったんだけどな」

「どこが? その告白は…うっ…私でも…うっ…断るわ」

「お前にはしないわ」

「私も…うっ…しないわ。

大丈…うっ…夫?」

「大丈夫じゃないな。
毎日の日課のエロ本見なかったし」

うわー……。

「それに久々に泣いたわ。
赤ちゃんぶりかな?」

平太…。


ポンッ。

ワシャ、ワシャ…。

「おい。
俺は犬じゃないぞ」

「分かっ…うっ…てる」

「止めろよ。
魔王も居るし」

「居ないけど?」

変人は自分の席に座っている。

「俺、振られたのに。
あいつ、ひどくないか?」

「話、聞いて…うっ…なかったんじゃない?」

平太が頭を撫でていた私の手を掴む。

「犬じゃないが。
大丈夫になった。
ありがとう」
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