冷徹社長の秘密〜彼が社長を脱いだなら〜
この人がジョルフェムの専務。本当に悪代官としか思えない。この人が諒とジョルフェムを苦しめた張本人。
今にも飛び出して文句を言ってやろうとしたけれど、ただ、ギリギリと奥歯を噛み締めるだけしかできない。三宅さんに小さく首を振られたから。
「社長命令だ。この店は閉店する。あの男は独断で勝手に決めるからな。まあ今回は娘のためなので儂も何も言えんがな」
諒が、社長がそんなこと命令するわけがない。こうやって自分たちの悪事を全て諒に擦りつけて来たんだ、この男は。
「あら、やだ。何か踏んだと思ったら財布だったわ。ヒール折れてなくてよかった」
声のするほうを見ると娘と言われた女性が商品の財布を踏んだと拾いもせずに言った。ダメだ。もう怒りが抑えられない。
三宅さんは急いで私の手を掴んだけれど、私はそれを振り払い、その女性の前に立った。
「・・・拾ってください。あなたが踏んだその財布はお客様に売る商品です」
「はあ?誰に言ってるの?言ったでしょ?あの人は私のパパで私は次期社長夫人よ?」
「だからなんですか?落としたものを拾うのは常識のある人間として当然のことですよね?ましてやそれを踏むなんて商品に謝ってほしいくらいです」
今にも飛び出して文句を言ってやろうとしたけれど、ただ、ギリギリと奥歯を噛み締めるだけしかできない。三宅さんに小さく首を振られたから。
「社長命令だ。この店は閉店する。あの男は独断で勝手に決めるからな。まあ今回は娘のためなので儂も何も言えんがな」
諒が、社長がそんなこと命令するわけがない。こうやって自分たちの悪事を全て諒に擦りつけて来たんだ、この男は。
「あら、やだ。何か踏んだと思ったら財布だったわ。ヒール折れてなくてよかった」
声のするほうを見ると娘と言われた女性が商品の財布を踏んだと拾いもせずに言った。ダメだ。もう怒りが抑えられない。
三宅さんは急いで私の手を掴んだけれど、私はそれを振り払い、その女性の前に立った。
「・・・拾ってください。あなたが踏んだその財布はお客様に売る商品です」
「はあ?誰に言ってるの?言ったでしょ?あの人は私のパパで私は次期社長夫人よ?」
「だからなんですか?落としたものを拾うのは常識のある人間として当然のことですよね?ましてやそれを踏むなんて商品に謝ってほしいくらいです」