冷徹社長の秘密〜彼が社長を脱いだなら〜
「桜木!あんた大丈夫なの?」
私とみゆちゃんの間に沈黙が走ったそのとき、ガラッと処置室のドアが開き、走って来たであろう三宅さんが息を切らして私に駆け寄って来た。
「三宅さん、ご心配おかけして本当にすみませんでした。こんなところまで来ていただくことになってすみません」
「良かった。中西から聞いて、お店任せて慌てて飛んで来たわよ。でも、落ち着いたなら良かったわ。ねえ、中西。今から入ってもらいたい人がいるんだけどビックリしないでね」
そう言って三宅さんは「どうぞ」とドアの向こうへと声を掛けた。そこからゆっくりと顔を出したのは社長。
私と目が合った社長は「入るぞ」とゆっくり処置室に入って来た。
「しゃ、しゃ」
声にならずに口をパクパクとさせて驚きを隠せないみゆちゃん。社長がベッドの前の椅子に腰を下ろすと上から下まで見回している。
それもそうか。社長が私のところに来ること自体、あり得ないことなのに、私たちが知り合い、しかも一緒に住んでいるなんて話したら腰を抜かすかもしれない。
私とみゆちゃんの間に沈黙が走ったそのとき、ガラッと処置室のドアが開き、走って来たであろう三宅さんが息を切らして私に駆け寄って来た。
「三宅さん、ご心配おかけして本当にすみませんでした。こんなところまで来ていただくことになってすみません」
「良かった。中西から聞いて、お店任せて慌てて飛んで来たわよ。でも、落ち着いたなら良かったわ。ねえ、中西。今から入ってもらいたい人がいるんだけどビックリしないでね」
そう言って三宅さんは「どうぞ」とドアの向こうへと声を掛けた。そこからゆっくりと顔を出したのは社長。
私と目が合った社長は「入るぞ」とゆっくり処置室に入って来た。
「しゃ、しゃ」
声にならずに口をパクパクとさせて驚きを隠せないみゆちゃん。社長がベッドの前の椅子に腰を下ろすと上から下まで見回している。
それもそうか。社長が私のところに来ること自体、あり得ないことなのに、私たちが知り合い、しかも一緒に住んでいるなんて話したら腰を抜かすかもしれない。