桜の舞う世界









「ありがとう、」










「いえ。桜瑚?見てくださいこの桜を」











碧兎様に言われ桜を見てみると













「……ゎ……っ…!」











息を飲むほど美しい











その言葉が似合うくらい










桜がピンクに舞い、ひらりと落ちていった











突然碧兎様が言葉を発した









「桜瑚、この桜はとっても君に似ているよ」













「碧兎様、?」










桜が私に似ている?














疑問が出るも碧兎様は続けていった












「息を呑むほど美しい桜に
桜瑚は似合っている」








コソッ「碧兎様、貴方はほんとに……」








「ん?どうしたのかい?」







フフッ








「それじゃ碧兎様は優しいのにどこか怖いわ」





「それは褒め言葉かな?」









「えぇ。私なりの」












「そうか、ならいいんだが……」







< 309 / 310 >

この作品をシェア

pagetop