次期社長と甘キュン!?お試し結婚
思えば、高校を卒業してすぐの頃の同窓会は、そこまでお互いに話題もなかったのかもしれない。しかし、こうしておよそ十年ぶりに参加すると、皆それぞれに仕事や恋愛、結婚していたりや子どもがいたりと自分の人生を満喫していて話題も尽きない。
意外に職場が近くて驚いたり、似たような職業についていて、高校の頃にあまり話さなかった友人とも話が弾んだ。頼子にフォローされながらも、何人かの友人たちと連絡先も交換することができた。
あっという間にお開きになり、会場の借りている時間もあるので、我々はロビーに出ることになった。二次会もセッティングされているらしく、わざわざバスまで用意されている。
頼子に誘われたし、他の友人たちともう少し話したい気持ちもあったが、緊張でアルコールがいつもより早く回って、私は帰る旨を告げた。
「帰るの?」
ふと声がかかってそちらを向くと、懐かしい顔がそこにあった。
「藤沢くん」
色素の薄い茶色い髪は地毛だと高校の頃から聞いている。どこか困ったように眉尻を下げる表情は昔からだった。
「久しぶり。晶子が来てくれるって、川田、あ、小野か。小野から聞いてたけど、全然話ができなくて」
「うん、ぎりぎりになっての返事でごめんね。幹事、お疲れ様」
ついつい俯きがちになってしまいながら、私は普通に話そうと必死だった。会場に来たときから、藤沢くんのことを目で追っていたが、幹事として忙しそうな彼に、なかなか話しかけることもできなかった。
意外に職場が近くて驚いたり、似たような職業についていて、高校の頃にあまり話さなかった友人とも話が弾んだ。頼子にフォローされながらも、何人かの友人たちと連絡先も交換することができた。
あっという間にお開きになり、会場の借りている時間もあるので、我々はロビーに出ることになった。二次会もセッティングされているらしく、わざわざバスまで用意されている。
頼子に誘われたし、他の友人たちともう少し話したい気持ちもあったが、緊張でアルコールがいつもより早く回って、私は帰る旨を告げた。
「帰るの?」
ふと声がかかってそちらを向くと、懐かしい顔がそこにあった。
「藤沢くん」
色素の薄い茶色い髪は地毛だと高校の頃から聞いている。どこか困ったように眉尻を下げる表情は昔からだった。
「久しぶり。晶子が来てくれるって、川田、あ、小野か。小野から聞いてたけど、全然話ができなくて」
「うん、ぎりぎりになっての返事でごめんね。幹事、お疲れ様」
ついつい俯きがちになってしまいながら、私は普通に話そうと必死だった。会場に来たときから、藤沢くんのことを目で追っていたが、幹事として忙しそうな彼に、なかなか話しかけることもできなかった。