次期社長と甘キュン!?お試し結婚
マンションに帰ってから、私はずっと携帯が気になってしょうがなかった。着信を残してはみたが、忙しいし、今日中にかかってくるとも限らない。
自室で調べ物をしながら作業を進めるも、身が入らないでいた。もう何回目か分からないけれど、再度時計に視線をやったところで、目の前の電話が音を立てたので、私は急いで電話をとった。
『もしもし、晶ちゃん? どうしたの?』
私の脈拍は一気に加速し、何度も唾を飲み込んで口の中はからからだった。
「ごめん、朋子。私も直人に惹かれて結婚したいと思ってるの、だから、ごめんね!」
決めていた文句を一気に告げる。見えもしないのに、私は頭を深々と下げた。耳鳴りのような機械音だけに数秒間包まれ、相手の反応を待つ。そして、
『よかったー。晶ちゃんが直人さんのことを諦めないでくれて』
どっと項垂れるようにして電話口から聞こえてきた声は、私の予想のどれにも当てはまっていなかった。というより、朋子も直人に惹かれていたのでは?
『もー。晶ちゃんが自分の気持ちを全然自覚しないから、ちょっと鎌をかけたの! 本気になるわけないでしょ、晶ちゃんに夢中になってる人に』
「え、夢中って、誰が?」
『だから直人さんが、晶ちゃんに!』
強めの口調で返されたが、私は信じられなかった。すると、朋子は呆れたようにわざとらしくため息をつく。
自室で調べ物をしながら作業を進めるも、身が入らないでいた。もう何回目か分からないけれど、再度時計に視線をやったところで、目の前の電話が音を立てたので、私は急いで電話をとった。
『もしもし、晶ちゃん? どうしたの?』
私の脈拍は一気に加速し、何度も唾を飲み込んで口の中はからからだった。
「ごめん、朋子。私も直人に惹かれて結婚したいと思ってるの、だから、ごめんね!」
決めていた文句を一気に告げる。見えもしないのに、私は頭を深々と下げた。耳鳴りのような機械音だけに数秒間包まれ、相手の反応を待つ。そして、
『よかったー。晶ちゃんが直人さんのことを諦めないでくれて』
どっと項垂れるようにして電話口から聞こえてきた声は、私の予想のどれにも当てはまっていなかった。というより、朋子も直人に惹かれていたのでは?
『もー。晶ちゃんが自分の気持ちを全然自覚しないから、ちょっと鎌をかけたの! 本気になるわけないでしょ、晶ちゃんに夢中になってる人に』
「え、夢中って、誰が?」
『だから直人さんが、晶ちゃんに!』
強めの口調で返されたが、私は信じられなかった。すると、朋子は呆れたようにわざとらしくため息をつく。