次期社長と甘キュン!?お試し結婚
『うそうそ。私、嬉しいんだ。晶ちゃんのことを、こんなに好きになってくれる人が現れて。それで、その人のことを晶ちゃんも好きになって。だって晶ちゃん、自分からなにかを欲しがるタイプじゃなかったでしょ? 昔からそう。いつも全部、私に譲ってくれるの。それが嬉しかったりもしたけど、寂しかったりもしたんだよ?』
「朋子」
朋子に指摘されて改めて気づかされる。私はずっと相手になにかを期待することは、しなかった。そうすれば悲しむこともない。
朋子を優先するのが当たり前だと思っていた。そう思っていれば傷つかないですむ。そんな風にしか自分を守る術を知らなかった。
「ずっと心配かけてごめんね。ありがとう。でも私、朋子のことは本当に大好きなんだよ」
『ありがとうー。私も晶ちゃん、大好きー』
随分とおどけた感じで朋子は答えてくれたが、これは照れ隠しなのだろう。なんだか、これではどちらが姉だか分からない。
朋子は才能溢れて、多くの人を魅了する女優だけれど、それでも私にとっては、その前に心配の尽きない可愛い妹なのだ。
敵わないと思いながら、姉としていつも体調や仕事のことを心配して気になって。それはずっと変わらない、今までも、これからもだ。
電話を終えて自室から出ると、電気の点いているリビングに向かう。リビングではシャワーを浴び終えた直人がソファに座って新聞を読んでいたところだった。
ドアを開けた音でこちらに気づき、目が合う。懸念していたことが解決し、私の心はすっかり軽くなっていた。
「朋子」
朋子に指摘されて改めて気づかされる。私はずっと相手になにかを期待することは、しなかった。そうすれば悲しむこともない。
朋子を優先するのが当たり前だと思っていた。そう思っていれば傷つかないですむ。そんな風にしか自分を守る術を知らなかった。
「ずっと心配かけてごめんね。ありがとう。でも私、朋子のことは本当に大好きなんだよ」
『ありがとうー。私も晶ちゃん、大好きー』
随分とおどけた感じで朋子は答えてくれたが、これは照れ隠しなのだろう。なんだか、これではどちらが姉だか分からない。
朋子は才能溢れて、多くの人を魅了する女優だけれど、それでも私にとっては、その前に心配の尽きない可愛い妹なのだ。
敵わないと思いながら、姉としていつも体調や仕事のことを心配して気になって。それはずっと変わらない、今までも、これからもだ。
電話を終えて自室から出ると、電気の点いているリビングに向かう。リビングではシャワーを浴び終えた直人がソファに座って新聞を読んでいたところだった。
ドアを開けた音でこちらに気づき、目が合う。懸念していたことが解決し、私の心はすっかり軽くなっていた。