次期社長と甘キュン!?お試し結婚
「電話、終わったのか?」
「うん。待っててくれたの?」
それに明確な返事はなかったが、私の姿を確認して、読んでいた新聞を畳み始めたところを見ると、そういうことなのだろう。
勝手に緩んでしまう頬を引きしめながら、遠慮がちに直人の隣に座る。直人は机の上に無造作に新聞を置いてこちらを向いてくれた。
「あの、直人は、なんで朋子と会ってたこと、私に黙ってたの?」
責めるつもりはないが、どうしても気になっていたことを尋ねた。二人の間に疚しいことがないのは分かっているし、たしかにモヤモヤしたかもしれないが、話してくれていなかったのは、やはり少しだけ傷ついた。
すると直人は私の頭に手を置いて、申し訳なさそうな顔になった。
「話さなくて悪かった。でも、仕事で妹に会ってるのに、晶子のことを色々と聞いてたから、どうも後ろ暗くて言えなかったんだ」
相変わらず、直人は変なところで真面目だ。それにしたって、朋子じゃなくて、私のことは私に聞いてくれたらいいのに。……いや、やっぱり聞かれても、あまり話さなかったかもしれないけれど。
「それで、朋子に、私のなにを聞いたの?」
私の話なんてして、そんなに楽しかったんだろうか。その質問に、直人はふっと軽く笑ってくれた。
「うん。待っててくれたの?」
それに明確な返事はなかったが、私の姿を確認して、読んでいた新聞を畳み始めたところを見ると、そういうことなのだろう。
勝手に緩んでしまう頬を引きしめながら、遠慮がちに直人の隣に座る。直人は机の上に無造作に新聞を置いてこちらを向いてくれた。
「あの、直人は、なんで朋子と会ってたこと、私に黙ってたの?」
責めるつもりはないが、どうしても気になっていたことを尋ねた。二人の間に疚しいことがないのは分かっているし、たしかにモヤモヤしたかもしれないが、話してくれていなかったのは、やはり少しだけ傷ついた。
すると直人は私の頭に手を置いて、申し訳なさそうな顔になった。
「話さなくて悪かった。でも、仕事で妹に会ってるのに、晶子のことを色々と聞いてたから、どうも後ろ暗くて言えなかったんだ」
相変わらず、直人は変なところで真面目だ。それにしたって、朋子じゃなくて、私のことは私に聞いてくれたらいいのに。……いや、やっぱり聞かれても、あまり話さなかったかもしれないけれど。
「それで、朋子に、私のなにを聞いたの?」
私の話なんてして、そんなに楽しかったんだろうか。その質問に、直人はふっと軽く笑ってくれた。