次期社長と甘キュン!?お試し結婚
「おろして!」
言葉だけではなく、おろしてもらおうと体に力を入れて抵抗してみるも、直人は私を離してくれず、何事もなかったかのように自室に足を進めるので、これには焦った。
しかし、こうなってしまっては余計なことをせずに、おとなしくするのが吉だと悟った私は、恥ずかしさを誤魔化すためにも彼の首に腕を回してしがみつく。
「晶子」
名前を呼ばれてゆるゆると顔を上げると、至近距離で直人と目が合って驚いた。どうやら、ここは彼の部屋で、器用に自室のドアを開けた直人は、本当にわざわざ私をベッドまで連れてきたらしい。
ゆっくりとベッドに下ろされて、私は自分の体温が随分と上昇していたことに気づく。それとも彼とくっついていたからか、とにかく熱い。
直人は電気を消しにドアのところに戻ったので、その姿を目で追いながら、私は早鐘を打ち出した心臓を手で押さえた。
自分から言い出したこととはいえ、一緒に寝る、というのが言葉通りの意味ではないくらい私だって分かっている。
部屋の明りが落とされ、睡眠の妨げにならない程度の間接照明が灯された。無意識にシーツを握り締めていると、ゆっくりと直人が近づいてきたのが分かって、心臓が一気に加速する。
「晶子は奥でいいか?」
冷静に尋ねられ、私は首を縦に振った。眼鏡をはずして畳むと、直人が受け取ってくれて、サイドテーブルに置いてくれる。
直人からは緊張も動揺も微塵も感じられなくて、私だけが緊張していた。促されるままにベッドの奥に体を移動させて横たわらせる。
言葉だけではなく、おろしてもらおうと体に力を入れて抵抗してみるも、直人は私を離してくれず、何事もなかったかのように自室に足を進めるので、これには焦った。
しかし、こうなってしまっては余計なことをせずに、おとなしくするのが吉だと悟った私は、恥ずかしさを誤魔化すためにも彼の首に腕を回してしがみつく。
「晶子」
名前を呼ばれてゆるゆると顔を上げると、至近距離で直人と目が合って驚いた。どうやら、ここは彼の部屋で、器用に自室のドアを開けた直人は、本当にわざわざ私をベッドまで連れてきたらしい。
ゆっくりとベッドに下ろされて、私は自分の体温が随分と上昇していたことに気づく。それとも彼とくっついていたからか、とにかく熱い。
直人は電気を消しにドアのところに戻ったので、その姿を目で追いながら、私は早鐘を打ち出した心臓を手で押さえた。
自分から言い出したこととはいえ、一緒に寝る、というのが言葉通りの意味ではないくらい私だって分かっている。
部屋の明りが落とされ、睡眠の妨げにならない程度の間接照明が灯された。無意識にシーツを握り締めていると、ゆっくりと直人が近づいてきたのが分かって、心臓が一気に加速する。
「晶子は奥でいいか?」
冷静に尋ねられ、私は首を縦に振った。眼鏡をはずして畳むと、直人が受け取ってくれて、サイドテーブルに置いてくれる。
直人からは緊張も動揺も微塵も感じられなくて、私だけが緊張していた。促されるままにベッドの奥に体を移動させて横たわらせる。