次期社長と甘キュン!?お試し結婚
ずっと世界が回っている。いや、地面? 駄目だ、さすがに飲みすぎた。体が熱いのはお酒のせいなのか、日が落ちているとはいえ、七月の夏の気候のせいなのか。
「三日月さん、大丈夫ですかぁ?」
なんだか泣きそうになっている上田(うえた)さんに、私は軽く手を上げて応えた。
先日、日付を勘違いされていた飲み会が今日、無事に開催され、今月から派遣で入ってもらった人たちの歓迎会としてなかなかの盛り上がりをみせた。ただ、
「あの、私やっぱり家まで付き添います」
「大丈夫だよ、ごめんね」
心配そうな顔をしている上田さんに、頭の中では、はっきりと答えたのに、声にした言葉は呂律が回っておらず、正確に伝わったかどうか怪しい。
どうしてこんなことになったのかというと、今日の主役の一人でもある上田さんは、あまりお酒が得意ではないらしく、勧められる盃にかなり苦労しているのを、私が気づいてしまったことが発端だった。
もちろん、みんな無理矢理お酒を飲ますなんてことはしない。ただ、上田さんはまだ慣れていない職場ということもあり、上手く断る術も持ち合わせていないようで、随分と緊張して、勧められるままに無理して飲んでいた。
そんな様子を、隣に座っていた私は見て見ぬふりができず、余計なお世話と思いながらも、彼女のお酒をこっそりと飲んであげていたのである。
「三日月さん、大丈夫ですかぁ?」
なんだか泣きそうになっている上田(うえた)さんに、私は軽く手を上げて応えた。
先日、日付を勘違いされていた飲み会が今日、無事に開催され、今月から派遣で入ってもらった人たちの歓迎会としてなかなかの盛り上がりをみせた。ただ、
「あの、私やっぱり家まで付き添います」
「大丈夫だよ、ごめんね」
心配そうな顔をしている上田さんに、頭の中では、はっきりと答えたのに、声にした言葉は呂律が回っておらず、正確に伝わったかどうか怪しい。
どうしてこんなことになったのかというと、今日の主役の一人でもある上田さんは、あまりお酒が得意ではないらしく、勧められる盃にかなり苦労しているのを、私が気づいてしまったことが発端だった。
もちろん、みんな無理矢理お酒を飲ますなんてことはしない。ただ、上田さんはまだ慣れていない職場ということもあり、上手く断る術も持ち合わせていないようで、随分と緊張して、勧められるままに無理して飲んでいた。
そんな様子を、隣に座っていた私は見て見ぬふりができず、余計なお世話と思いながらも、彼女のお酒をこっそりと飲んであげていたのである。