爆発まで残り5分となりました
好きだから、離れたくなくて。どうしようもないぐらいに、苦しい。
ああ、どうしよう。
今更なのに、やっぱり諦められない。それどころか、何倍も、何十倍も、好きになってしまう。
立ち上がった途端、皆は背を向けた。悠真の背中が、私に向けられる。
涙が一粒溢れて、それを必死で拭った。
痕が残るぐらいごしごしと。真っ赤になって、血が出るくらい擦った。
何も残らないなら。
それだけで、良かったのに────
悠真だけがそれに気付いて、赤く腫れた私の目をおおうようにして、手を被せる。
「大丈夫、だから」
悠真はそう言って、私の頭をそっと撫でてくれた。余計に泣きそうになって、歯を喰い縛った。