爆発まで残り5分となりました
「じゃあ、覚えてるの?」
一番聞かれたくないところを聞かれて、言葉につまる轍。
そうか。消えてしまえば、悠真がすり替えた皆の記憶も、もとに戻るんだ。
波瀬 悠真が、幼馴染みじゃなくなる。
小さいときに悠真がいたという記憶は、全てが書き換えられていたということ。
悠真がこの町の、この学校の、私のクラスの一員ではなくなるということ。
じゃあ、もしそうなったら、死んだ生徒達はどうなるのだろう。
そして、私達の生きたこの世界は……どこに行くんだろう──
「あ。その事もふまえて、だけどさ、良いこと思い付いた」
「良いこと?」
皆が声を揃えて悠真に聞く。