爆発まで残り5分となりました
悠真はにっと笑って、答える。
「手紙、書かない?
卒業した後の、自分に宛てて────」
確かに最初は良いかな、とは思ったけど、よく考えれば、そんなものが届くのかすらもあやふやだということに気づく。
「卒業した後の、自分?……でも、そんなことしても、覚えてなかったら」
朱美の言う通りだ。
覚えていなかったら意味がない。それを知った上でも、悠真は続ける。
「書いたことを覚えてるんじゃなくて、手紙が残ればいいんだよ。よく、夢の中で何かを握ってたら、起きたときに現実にもそれがあった、みたいな話があっただろ?」
「そ、そんな単純なものかな?」
と、朱美がもう一度聞く。
確かに……現実は、そんなに単純なものではないだろう。